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2014年05月31日

ききみみ・・・今更ですが!

今更ですが、

ききみみあんこの時期の疑問・・・?????

あやめ・菖蒲・カキツバタ・アイリス・・・。

見分けが付かず毎年モヤモヤ顔07


調べてみました見分け方========



 あやめ=花の種類は多くないが「花弁の元のところに網目状の
模様」がある。




 菖蒲=花菖蒲は花の種類は多く紫系統の他に
黄色や白、絞り等、多彩であるがどれも「花弁の根元のところに
黄色い目の形の模様」がある。




 かきつばた=杜若はあまり種類は多くないが、「花弁の弁の元に
白い目型の模様」があるのが特徴。





 アイリス=アイリス(英: iris、英語発音: /ˈaiəris/ アイァリス)は、ギリシア語で虹を指すイリスに由来する言葉。
アヤメ科アヤメ属の植物。


なんだかわかったような紛らわしいような・・・。勉強中!  


Posted by ききみみあんこ at 07:30Comments(2)大好きなもの

2014年05月30日

ききみみ・・・昔話♪

ききみみ今日のお話は~~~


 
月からの餅


むかしむかし、ある小さな島に、
男の子と女の子が二人で住んでいました。
 

二人は一日中遊んで、遊び疲れたら眠り、目が覚めたら
また遊ぶという毎日を過ごしていました。
 

食べ物は、夜の決まった時間に神さまが月から餅を
降らせてくれるので、それを拾って食べればよいのです。


 

男の子も女の子も、なぜ月から餅が降ってくるのか
考えたこともありません。
 

つきたてのやわらかな餅をお腹いっぱい食べて、
緑の美しい島をかけまわり、青く輝く海で泳いで暮らす毎日を
当たり前のように思っていました。

 




そんな、ある夜の事です。
 いつもの様に月から降ってきた餅を拾って食べていると、
ふと、どちらからともなくこんな事を話し合いました。


「ねえ、今まで食べきれない餅は捨てていたけど、
残しておけばお腹が空いた時に食べられるね。今夜から残しておこうよ」


「そうね。残しておけば、夜に餅を拾わなくてもすむわね。
餅の降る時間には、眠たいときもあるもの」
 


そこで男の子と女の子は、食べ残した餅を置いておくことにしました。
 
二人はいいことを思いついて、大満足でした。
 
ところが月の神さまは、二人の思いつきが気にいりません。


「毎晩毎晩、必ず餅を降らしてやっているのに、
とっておくとは何事だ。神を信じていないのか」
 

神さまは、それから餅を降らすのをやめてしまいました。
 
男の子と女の子は、あわてて月の神さまにお願いしました。




「神さま、神さま、月から餅を降らせてください」

「神さま、お腹が空いて倒れそうです。今までの様に、餅をください」
 

けれど月から餅が降ってくることは、二度とありませんでした。

 男の子と女の子は次の日から海へ出て、
貝や魚をとって食べるしかありませんでした。


 

もう今までの様に、遊びたいだけ遊ぶ暮らしは出来ないのです。
 

二人はお腹が空くことなど知らなかったむかしをなつかしみ、
そして初めて神さまに感謝しました。

おしまい


当たり前のように与えられたものには

感謝の気持ちがわくことはないのですね。

  


Posted by ききみみあんこ at 18:15Comments(0)むかしばなし

2014年05月27日

ききみみ・・・昔話♪゜・*:.。. .。.:*・♪

さてさて今日のききみみあんこのお話は~




白い扇、黒い扇

 むかしむかし、あるところに、二人の姉妹がいました。
 
お姉さんの方は色白できれいな顔をしているのに、

妹の方は色黒でちっともきれいではありません。
 

だからお母さんは、色白できれいな顔のお姉さんばかりを可愛がっていました。

 

ある日の事、二人が一緒に道を歩いていると、

向こうから馬に乗った男の人がやって来て尋ねました。






「この村のお宮へ行きたいのですが、どっちへ行けばいいのでしょうか?」
 
この男の人はひげだらけの顔をしていて、汚れた着物を着ていました。

(なんて汚いんでしょう。こんな人とは、口をきくのもいやだわ)午(うま)
 

そう思ったお姉さんは、聞こえないふりをしました。
 
でも、親切な妹は、


「それでは、わたしが案内してあげましょう」

と、村はずれにあるお宮さんまで、男の人を連れて行ってあげたのです。
 

二人がお宮の前まで来ると、

男の人はふところから白いおうぎを出して言いました。


「わたしは人間の姿をしているが、本当は山の神じゃ。

お前はまことに親切な娘。お礼にこのおうぎであおいでやろう」





 山の神さまが、白いおうぎで娘をあおぐとどうでしょう。
 
色黒だった娘の顔が、みるみる色白できれいになったのです。

「よい顔じゃ。お前のうつくしい心には、その顔が似合っておる。

 ・・・それにしても、お前の姉さんはひどい娘じゃ。



 わしの汚いかっこうを見て、口をきこうともしなかった。

 いくら色白できれいな顔をしておっても、心はまっ黒だな」ハートブレイク
 

そう言って、山の神さまはお宮の中へ消えて行きました。

 さて、妹が戻ってくると、お姉さんは目を丸くして驚きました。
 
色が黒くてみっともない顔の妹が、見ちがえるほどきれいになっていたのです。


「どうして、そんなにきれいになったの?」
 

美しさで負けたお姉さんは、くやしくてたまりません。



 そこで妹からわけを聞き出すと、すぐにお宮さんへ飛んで行きました。


「山の神さま、お願いです。どうかわたしも、おうぎであおいでください」
 

するとお宮の中から、山の神さまが出てきて言いました。


「そんなにあおいでほしけりゃ、のぞみ通りにあおいでやろう」
 

山の神さまはふところから黒いおうぎを取り出すと、お姉さんの顔をあおぎました。
 


すると色白で美しかったお姉さんの顔はみるみる黒くなり、とてもひどい顔になったのです。


 でも、それを知らないお姉さんは、大喜びで妹のところへもどってきました。

「どう、わたし、すごくきれいになったでしょう?」

「・・・・・・」
 
妹は何も言えなくて、首を横にふりました。



「えっ?」


 お姉さんはあわてて近くにある池に行くと、水面に自分の顔をうつしてみました。
 
するとそこにうつっているのは、色黒のみにくい顔だったのです。





「どうしよう、どうしよう」
 
お姉さんはすぐにお宮へ行って、元の顔にもどしてくれるように頼みました。

 でもどこへ消えたのか、山の神さまは二度と姿を現しませんでした。

 
さて、妹はそれからもますますきれいになって、

その国のお殿さまの奥方になり、いつまでも幸せに暮らしました。クラッカー
 

しかしお姉さんの方は、一生、色黒でみにくい顔だったそうです。


おしまい


今もどこかにこんな山の神さまいたらいいのに・・・。  


Posted by ききみみあんこ at 23:06Comments(0)むかしばなし

2014年05月24日

ききみみ・・・やめられない!

ききみみチョコっとメモ

マイルドドラッグ中毒…ってご存知ですか?

チョコレートなどの甘いお菓子を食べないと落ち着かない!!






これがマイルドドラッグ中毒です

なんと日本人の5割が陥っているそうです

パソコンを見ながらついチョコレートに手が・・・

テレビを見ながらつい甘いものをつまんで・・・




あなたは大丈夫?

脳は大食いなので、糖が大好き!

でも、糖は体の酸化に強く影響します




皆様、お気をつけあれhand 01  


Posted by ききみみあんこ at 17:42Comments(8)身体の不思議

2014年05月23日

ききみみ・・・昔話♪

さてさて、今日のききみみお話は~~~

馬でも鹿でもない




むかしむかし、とても仲の悪い嫁さんとおばあさんがいました。
 
二人は顔さえ見れば、いつも口げんかばかりしています。
 

ある日の事、おばあさんがいろりのふちに座っていると、
嫁さんがそばへ座りました。
 

するとおばあさんは、ひとり言の様につぶやきます。
「どこぞの嫁は、飯は一人前食うが、着物一枚、縫えんそうじゃ」
 すると嫁さんも、負けずに言い返しました。
「どこぞのばあさんは、いつも嫁いじめをして楽しんでいるそうな」


「ふん!」


「ふん!」
 

二人とも、心の中で、
(何て、憎らしい)
(早く、死ねばいいのに)
と、思いましたが、そのくせ、いろりのそばを離れようとはしません。
 黙ったままの時間が、長く続きました。
 

嫁がぼんやりと外を見ていたら、馬が一頭、歩き回っていました。
 

いつまでも黙っていては、ますます気まずくなると思って、
嫁さんが言いました。


「ほれ、ばあさん。馬が歩き回っているよ」

 ところが、それを見たおばあさんは、

「あれは馬じゃない。鹿だ。よく見もしないで、何を言う」

と、言いました。


「とんでもない。あれは誰が見たって、馬じゃ。だって、頭に角がないもの」

「いいや、鹿だ。角のない鹿だって、いくらでもいる」

「あれは、馬じゃ」

「いいや、鹿じゃ」

「馬じゃ!」

「鹿じゃ!」
 

とうとう二人は言い合いになり、そこでどっちが正しいかを決めようと、
何と奉行所へ訴え出たのです。



 

そしてこの裁きを受けることになったのが、名裁きで有名な大岡越前だったのです。

 さて、裁きを受ける前の晩、おばあさんは嫁さんに黙って
越前のお屋敷へ行ってお願いをしました。


「どうか嫁の前で、わたしたちが見たのは鹿だと言って下さい。
この裁きに負けると、嫁がますますつけあがります」


「よし、わかった」
 
おばあさんが帰ると、今度は嫁さんがこっそりとやって来ました。


「どうかばあさまの前で、わたしたちが見たのは馬だと言って下さい。
この裁きに負けますと、ばあさまがますます頑固になります」


「よしよし、わかった。わしに任せておけ」

 越前の言葉を聞いて、嫁さんは大喜びで帰っていきました。

 

次の日の朝、二人は奉行所へとやって来ました。

(今日こそ、嫁をぎゃふんと言わせてやる)

(今日こそ、ばあさんをぎゃふんと言わせてやる)
 
おばあさんも嫁さんも、越前には話がついているので、
自分が負けるはずはないと思って、にんまりと笑いました。
 


さて、二人がお白州に座ると、越前が出て来て言いました。


「それでは、二人の言い分、どっちが正しいかを決めよう。
まず、ばあさんから申してみよ」
 

おばあさんが、進み出て言いました。

「大岡さまに申し上げます。わたしたちが見たのは、鹿に間違いないと思います」



 

すると、越前が言いました。

「いいや、あれは鹿ではない。」

「そ、そんな」
 
おばあさんの顔が、青くなりました。
 


それを見て、嫁さんが勝ちほこったように前へ進み出ました。

「大岡さま、それは鹿ではなく、馬に間違いないと思います」





「いいや、あれは馬でもない」
 
今度は、嫁さんの顔が青くなりました。
 


越前は、目を丸くする二人に言いました。

「裁きを申し渡す。あれは鹿でも馬でもなく、馬鹿というものじゃ」

「馬鹿?」

「馬鹿でございますか?」

「ああ、馬鹿じゃ。馬や鹿で言い争いをするなど、お前たち二人は大馬鹿じゃ!」

「・・・・・・」

「・・・・・・」
 

二人とも越前に大馬鹿と言われて、しょんぼりしました。
 

越前は、言葉を続けました。


「だが、二人とも馬鹿でよかったのう。
いくら仲の良い嫁姑でも、そのうちに仲が悪くなる事もあろう。
しかし、お前たちは大馬鹿と言われるほどの仲だから、
これからは仲良くなるしかないではないか」
 




それを聞いて、おばあさんも嫁も、自分たちがくだらないことで
喧嘩をしていたのが恥ずかしく思いました。


「ごめんよ。つまらない意地を張って、あの時いたのは、
きっと馬だよ。だって、角がなかったんだもの」


「いいえ、おばあさん。あれはきっと、角がない鹿だったんですよ」


「お前は、いい嫁だね。これからは、ずっと仲良くしていこうね」

「こちらこそ。おばあさん、今度、着物の縫い方を教えて下さいね」

「ああ、いいとも、いいとも」
 

こうして急に仲良しになった二人を見て、越前は満足そうに言いました。



「うむ。これにて、一件落着!」


おしまい


馬鹿という漢字の起源はこんなことからでしょうか?(*^_^*)

  


Posted by ききみみあんこ at 11:48Comments(0)むかしばなし

2014年05月22日

ききみみ・・・ちょっと早いですが!

ききみみあんこです。

昔、うちの家族は(特に女性陣(祖母・母・叔母二人ですが・・・)




怖い話や、不思議な話が大好きで、

何かと集まるとやれ人魂だとか、三途の川を渡る寸前だったとか、お化けを見ただとか





皆で経験談を話しては、小さかった私を怖がらせて

面白がっておりました。

でも、そんな環境で育ったためか?

はたまた、天性のものか?

私にも少し不思議ちゃんなところがあるようで

時々、仕事を間違ったかな?なんて思うことがあります。




人の足首だけが見えたり、窓枠に指だけが見えたり

お線香の匂いがすると知り合いが亡くなったりと

まだ、夏の怪談シーズンには程遠いですが・・・。


皆様もこんな不思議な経験をした!

なんてご体験あったらお聞かせください!




雑誌「ムー」にはかないませんが、見えないものや不思議なものも

認める広い心を分かち合いましょう!
  


Posted by ききみみあんこ at 22:30Comments(2)日々思うこと

2014年05月22日

ききみみ・・・昔話♪

さてさて、今日のお話は~~~



真夜中の狐の嫁入り

むかしむかし、江戸にある大きな川の渡し舟小屋へ、ヨット 01
一人の侍がやってきました。
 
侍は、大きな屋敷から来た使いだと言って、

「今夜、お屋敷の姫が、川むこうの町にあるお屋敷へ嫁入りをされる。
 お付きの者たちは、百名を超えるであろう。
 だからこの川の渡し舟を残らずここに集めて、待っていてほしい。
 とりあえず小判十枚をつつんでおいたが、
舟賃はあとでたくさんのご祝儀と一緒に出すつもりである」




と、渡し舟の用意を頼むと、帰っていきました。
「こりゃ、久しぶりの大仕事だぞ!」
 渡し舟の親方は大喜びで、
すぐに仲間たちの舟を渡し場に集めました。

 その夜、ちょうちんの灯をいくつもつらねてたくさんの侍たちに
見守られながら、お姫さまのかごがやって来ました。
 

船頭たちは、行列をうやうやしく出むかえました。
 そして失礼のないように一人一人を舟に案内して、
ゆっくりと夜の川を渡っていきました。




 向こう岸に着くと行列の人たちはほとんど話もせずに、
吸い込まれる様に夜の闇の中に消えていきました。

 
さて、次の日の朝のことです。
 船頭の親方は昨日受け取ったお金を仲間たちに分けようと、
神棚の上にのせておいた小判が入った包み紙を手に取りました。

「おや? やけに軽いな」
 

親方は、小判の包み紙を開いてびっくり。


「なっ! なんだ、これは!」
 



なんと中に入っていたのは、十枚の葉っぱだったのです。四葉のクローバー

「ちくしょう! キツネのやつ、派手にやってくれやがったな!」
 
むかしは、こんな話がよくあったそうです。

おしまい

お天気雨の日は狐の嫁入りという言葉が思い出されます。

「お天気なのに雨が降っている時は狐さんがお嫁入りするときなんだよ!」
よく祖母から聞かされたものでした・・・。太陽雨

  


Posted by ききみみあんこ at 14:41Comments(0)むかしばなし

2014年05月19日

ききみみ・・・昔話♪

今日のお話は~~~~

私の大好きなお話なんです!





鉢かつぎ姫

むかしむかし、河内の国(かわちのくに→大阪)に、
ひとりの大金持ちが住んでいました。
 
なに不自由ない暮らしをしていましたが、
子どもだけはどうしてもさずかりません。



 それで毎晩、長谷寺(はせでら)の観音さま(かんのんさま)に
手を合わせてお願いをして、
ついに念願の子どもが生まれたのです。



 その子どもはお母さんによく似た、美しい姫です。



 ところが姫が十三才になった年、お母さんは重い病気にかかりました。
 

お母さんは、姫を枕元に呼ぶと、
「わたしはまもなく遠い所へ行きます。
 わたしがいなくなるのは運命ですから、
悲しむ必要はありません。
 

さあ母の形見に、これを頭にのせていなさい。
 きっと、役に立ちますからね」





 そう言って重い箱を姫の頭の上にのせたばかりか、
大きな木の鉢(はち)までかぶせました。



 そして、お母さんはなくなりました。
 お父さんは姫の頭の上の鉢を取ろうとしますが、
どうしてもはずせません。



 そのために姫は『鉢かづき』といって、
バカにされたり、いじめられたりしました。

 
やがてお父さんに、二度目の奥さんがやってきました。


この新しいお母さんが悪い人で、
鉢かづき姫にいじわるをしたり、かげ口をたたいたり、

 最後にはお父さんをうまくだまして、鉢かづき姫を追い出してしまったのです。



 家を追い出された鉢かづき姫は、
シクシク泣きながら大きな川のほとりにやってきました。


「どこへ行ってもいじめられるのなら、
ひと思いに、お母さまのそばへ行こう」



 ドボーン!
 思いきって川の流れに飛び込みましたが、
木の鉢のおかげで浮きあがってしまいました。
 鉢かづき姫は、死ぬ事さえ出来ないのです。



 村の子どもたちが、鉢かづき姫に石を投げました。
「わーい。頭がおわん。からだが人間。お化けだぁー」



 ちょうどその時、この国の殿さまで山陰(さんいん)の
中将(ちゅうじょう)という人が、家来を連れてそこを通りかかりました。

 中将は親切な人だったので、鉢かづきを
家に連れて帰ってふろたき女にすることにしました。



 この中将には、四人の男の子がいます。


 上の三人は結婚していましたが、
一番下の若君には、まだお嫁さんがいませんでした。



心のやさしい若君は、鉢かづき姫が傷だらけの手で水を運んだり、
おふろをたいたりするのを見てなぐさめました。





「しんぼうしなさい。きっと、良い事があるからね」

「はい」
 

鉢かづき姫は、どんなにうれしかった事でしょう。
 こんなにやさしい言葉をかけられたのは、
お母さんが死んでから初めてです。

 それから、何日か過ぎました。



 若君は、お父さんの前へ出ると、
「父上。わたしは、あの娘と結婚しようと思います。
しんぼう強く、心のやさしいところが気にいりました」

と、言ったのです。
 

もちろん、お父さんの中将は反対です。

「ならん! あんな、ふろたき女など!」

「いいえ! あの娘は素晴らしい女性です。
あれほどの娘は、他にはいません!」



「素晴らしい? 他にはいないだと? ・・・よーし、
では嫁合わせをしようではないか。兄たちの嫁と、
あの鉢かづきを比べようではないか」
 

三人の兄の嫁は、とても美しい娘です。



 こうすれば鉢かづき姫は恥ずかしくて、
自分からどこかへ行ってしまうだろうと考えたのです。



 さて、いよいよ嫁合わせの夜がきました。



 鉢かづき姫は思わず手を合わせて、長谷寺の方をおがみました。顔05





「お母さま。
 観音さま。
 今夜、嫁合わせがあります。
 お兄さま方のお嫁さんは、とても美しい姫君たちと聞きます。
 わたしの様な鉢かづきが出て行って、
いとおしい若君に恥をかかせるくらいなら、いっそこのままどこかへ・・・」
 

その時です。



 今までどうしてもはずれなかった頭の木鉢が、
ポロリとはずれたのです。



 鉢の下からは、かがやくばかりの姫が現れました。



 そして鉢の中からは、金・銀・宝石があとからあとからこぼれ出ました。



 そこへ現れた若君が言いました。



「やはり、あなたは素晴らしい娘だ。
さあ、美しい姫よ、嫁合わせに行きましょう」
 

屋敷の中では、三人の兄たちの美しく着飾った姫たちがならんでいます。



 そこへ鉢かづき姫が、ニコニコと笑いながら現れました。



「おおーっ」
 

お父さんの中将が思わず声をあげたほどの、
まぶしいばかりの美しさです。



 中将は鉢かづき姫の手をとって自分の横に座らせると、
若君に言いました。


「まったく、お前の言う通り素晴らしい娘だ。
この娘を妻とし、幸せに暮らすがよい」クラッカー





「はい、父上!」

「ありがとうございます。お父さま」
 

それから若君と姫は仲むつまじく暮らして、
二人の間には何人かの子どもも生まれました。



 ある時、鉢かづき姫が長谷寺の観音さまに
お参りをしたときのことです。



 本堂の片すみで、みすぼらしい姿のお坊さんに会いました。
 

そのお坊さんの顔を見て、鉢かづき姫はびっくり。



「まあ、お父さまではありませんか」

「姫、姫か!」
 

二人は抱き合って、数年ぶりの再会を喜びました。



 すっかり落ちぶれて新しい奥さんにも見捨てられたお父さんは、
鉢かづき姫を追い出した事を後悔して、
旅をしながら鉢かづき姫を探していたのです。


「すまなかった。本当にすまなかった」
 

泣いてあやまるお父さんに、鉢かづき姫はにっこりほほえみました。


「いいえ。いろいろありましたが、今はとても幸せなのですよ」さくら



 それからお父さんは鉢かづき姫のところにひきとられ、幸せに暮らしました。


おしまい


日本のシンデレラストーリー

ハッピーエンドはやっぱりいいですね~!ハート

  


Posted by ききみみあんこ at 17:13Comments(2)むかしばなし

2014年05月18日

ききみみ・・・ウロウロ?

体と心の不思議な関係




電話をしながらウロウロしていることってありませんか?電話携帯電話

電話って案外、相手の顔が見えない分緊張していることが多いんです!


そこで無意識に体を動かして、緊張をほぐそうと


あっちへウロウロ、こっちへウロウロする人が多いそうです!


不思議ですね~!心と体は・・・ハートOK
  


Posted by ききみみあんこ at 20:30Comments(2)心の不思議

2014年05月18日

ききみみ

今日のお話は~~~~



親猫、子猫
 

むかしむかし、きっちょむさんと言う、とてもゆかいな人がいました。

 ある日の事、村の伝兵衛さんの飼い猫が、子ネコを四匹生みました。
 
そのうち三匹は、すぐによその家へもらわれて行きましたが、
母親によく似たメスネコだけは、なぜかもらい手がなくて、
そのまま家に残りました。
 


そして一年もたつと子ネコはすっかり大きくなって、今ではどちらが親で、
どちらが子どもか、家の人でも簡単にはわかりません。

 

ある夜の事、村の若者たちが伝兵衛さんの家に集まって酒を飲んでいたのですが、
途中で酒が無くなってしまいました。
 

酒に酔ってせっかくの良い気分なので、だれも町へ酒を買いに行こうとはしません。
 

すると一人の若者が、よく似た親子のネコを見て、
「おい、ここにきっちょむさんを呼んできて、このネコの親と子を見わけさせようじゃないか。
そして間違った答えを言ったら、町へ酒を買いに行ってもらおう」

と、いいました。
 

それはおもしろいとみんなも賛成し、すぐにきっちょむさんを呼んできました。
 
そして親子のネコをきっちょむさんの前において、


「きっちょむさん、このネコはどっちが親で、どっちが子か、見分けがつくか?
 もしうまく言い当てられたら、ここにある料理をみんなやろう。

その代わり、もし間違ったら、町まで酒買いに行ってくれ。
もちろん、きっちょむさんの金でな。・・・さあ、どうする? 

もし見分ける自信がないのなら、やめてもいいんだぞ」

と、言うと、きっちょむさんは平気な顔で、


「いいとも。その勝負、受けた」
と、答えました。
 

そしてきっちょむさんは、料理の中にある魚を、二匹のネコの間に投げ与えたのです。
 

すると二匹のネコは、


「ニャー」
「ニャー」


と、同時に魚に飛びかかりましたが、そのうちの一匹はすぐに手を引っ込めて、
もう一匹のネコが美味しそうに魚を食べるのを、じっと見つめています。
 

きっちょむさんは、このありさまを見て、
「魚を食べているほうが子どもで、見ているほうが親ネコだ。伝兵衛さん、そうだろう?」

と、答えました。
 

本当にそうだったので、伝兵衛さんが感心してうなずくと、




「よくわかったな。おれでも、時々間違えるというのに」
と、言いました。
 

するときっちょむさんは、さっそく料理を一つの皿に移して、
持って帰る準備をしながら答えました。


「親と言うのは、自分が腹を空かせていても、子どもにはご飯を与えてくれる、
ありがたい存在だ。それは人でも、ネコでも同じ事。


・・・さあ、おれも家に預かっている子どもがいるから、
早く家に帰って、この料理を食べさせてやらないとな」
 

そしてきっちょむさんは料理を持って、家に帰っていきました。

おしまい


さすがきっちょむさん!
それにしても動物も人間も母親とは有り難いものですよね。ネコちゃん  


Posted by ききみみあんこ at 16:13Comments(0)