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2014年12月22日

ききみみこんな記事見つけました!

ダイエット食品『マイクロダイエット』を展開するサニーヘルス株式会社は、
同社が運営するダイエット情報発信サイト「microdiet.net」で
調査レポート「揚げ物の太らない食べ方ってあるの?」を公開している。



【揚げ物の太らない食べ方 5つのポイント】

1.一緒に食べると良いもの

揚げ物だけを食べるのではなく、他の食材を取り入れることで、
なるべく体脂肪に蓄積させないようにする。

2.脂肪分をなるべく体に吸収させにくくする



野菜、海藻、きのこなど、食物繊維豊富なものを副菜に加える。
食物繊維には脂肪の吸収を抑制する働きがある。
揚げ物に定番のキャベツの千切りも食物繊維が豊富。
揚げ物を食べる前に、先にキャベツに箸を付けるとなお良い。

3.脂肪の代謝を助ける



体に入った脂肪を代謝させてエネルギーに変えるには、
ビタミンB2が有効。脂質の摂取量が多いほど必要になる。
肉や魚、チーズなど動物性食品、舞茸・エリンギに多く含まれる。

4.脂肪の消化を助ける



生の食べ物に含まれる「酵素」を摂る。
生野菜のサラダや漬物を食べるのももちろん良いですし、
揚げ物に大根おろしを添えたり、レモン汁をかけるのも理に適っている。
脂肪の吸収を穏やかに、代謝を促す働きがある。

5.食べる時間帯に注意する



揚げ物は夕食のメインに食べることが多いと思が、
体脂肪に変えないようにするためには、お昼がベスト。
起床後間もない朝食では胃腸に負担をかけるし、
夕食だと活動的な日中と異なり、食後に消費するエネルギーは少ない。
夜に高カロリーな食事を取るとエネルギーが余り、脂肪として蓄積されやすい。

 また、人間の体内時計も関係している。
夜10時頃から人間の体は太りやすい状態になる。
というのは、“BMAL1(ビーマルワン)”と呼ばれるタンパク質が急増し、
脂肪の吸収を促進する酵素の働きが活発になるためだ。




 夕食に揚げ物を食べるのであれば、
なるべく19時頃までには済ますようにしたいものだが、
なかなかそうもいかないこともある。
そうした場合は、主食のご飯の量を少なめにする、翌日の食事は
野菜中心の軽いものにし、摂取カロリー・脂肪分を抑える、
できるだけ体を動かすようにするなどの対策を。

■揚げたてを食べる

 お店で食べるなら揚げたてのものが食べられるが、
スーパーなどで出来合いの揚げ物を買う場合は、
揚げてから確実に時間が経過している。
揚げ油の種類によってその度合いは違うものの、
油は時間の経過と共に酸化する。酸化した油は体に良くないので、
出来合いのものを食べるよりは、自宅で作り、
揚げたての物を食べるほうが良い。



 自分で揚げるならオリーブオイルやキャノーラ油などの
酸化しにくい油を選ぶこともできるし、油の量を調節することもできる。
たっぷりの油で揚げるのではなく、少量の油で焼くように揚げるほうが、
余計な油を摂らなくて済むのも良い点だ。

@DIME編集部  


Posted by ききみみあんこ at 16:31Comments(0)こんな記事見つけました!

2014年12月16日

ききみみこんな記事見つけました!

もしかして低体温かも?こんな記事に心当たりのある方、要注意!!


手足やつま先がとにかく冷える! それってもしかしたら低体温かも?

「冷えは万病の元」と昔から言われているように、
平熱が低体温の人は、体に不調が現れやすくなるそうです。
ダイエット食品の「マイクロダイエット」を展開するサニーヘルス株式会社が
公開した調査レポートをもとに、低体温の改善方法を考えてみましょう。




「低体温」って何℃ぐらいのこと?
1日の中で体温は1℃ほど前後しますが、
日本人の平均体温は36.6℃と言われており、
この程度の体温から37℃ぐらいまでが、
体内酵素が最も活発に働くと考えられています。

このことから、低体温とは平熱が35℃台のことを指します。
自覚症状がない人もいますが、風邪をひきやすい、
手の指先や足のつま先が冷える、疲れやすい、
生理痛が重い、などの症状が出る人も多いようです。

低体温人口は昔に比べて増えてきており、
もはや「生活習慣病」と言っても過言ではありません。
体温は体の免疫力に関わる重要な要素で、
わずか1℃下がるだけで免疫力は30~40%も低下すると言われています。


そして低体温の悪影響は、免疫力の低下や体の不調だけではありません。
太りやすい、むくみやすい、しみ・シワができやすい、くすみなど、
美容面での影響も大きいのです。
下記に低体温の主な原因をあげていきますので、
思い当たる人は生活習慣を見直してみましょう。


◆美容にも大敵!低体温の原因とは?
●運動・筋力不足
昔に比べて暮らしが便利になった反面、
現代人は運動量の低下に伴って筋肉量も減ってきていると言われます。
実際、低体温の人が多いおもな理由としては、運動不足と筋力の低下が挙げられます。
人間の体は、運動をして筋肉を動かすことで代謝が良くなり、
熱が産生されやすくなります。
筋肉を動かすことで体の末端まで血液が循環しますので、
末端冷え性の人は日常的に体を動かすようにすると良いでしょう。

だからといって、ジム通いやランニングなど特別な運動をする必要はありません。
なるべく多く歩くようにし、その際は大股で早歩き、
エレベーターやエスカレーターをなるべく使わずに階段を上る、
テレビを見るときにはストレッチをしながらなど、
まずは生活の中でできることを実行してみてください。


●栄養の偏り・食生活の乱れ
最近、食事量が少なかったり、不規則な生活で食生活が乱れてはいませんか?
食生活の乱れは低体温の原因となり、やせるどころか肥満の原因にもなります。

じつは食事をするだけでも熱は生まれるのです。
食後に身体が温まることは、経験上だれもが知っていると思いますが、
これは食べた物を消化する際に熱が発生する「食事誘発性熱産生/DIT」というものです。

また、体を温める作用のある食品や、血行を良くする食品を選ぶことも大切です。
特に、熱を産生する筋肉を作る元となるタンパク質(魚・肉・卵)や、
血液を作る鉄(レバー、赤身肉、貝類、小松菜など)は、毎日適量をとるようにしましょう。

【体を温める食べ物】
野菜→ねぎ、しょうが、にんにく、れんこん、ごぼう、にんじんなど
色の濃い食品→小豆、紅茶、赤ワイン、黒ゴマ、黒豆、玄米など
動物性食品→ヒレやもモモなど赤身の部位の肉、レバー、鮭、いわし、チーズなど


Mocosuku編集部  


Posted by ききみみあんこ at 21:00Comments(0)こんな記事見つけました!

2014年12月16日

ききみみ・・・昔話♪

ききみみあんこの今日のお話は~

ねことねずみ



 むかしむかし、あるところに、
おじいさんとおばあさんが住んでいました。

 ある日の事、おじいさんが山の畑で草むしりをしていると、
草むらに一匹の子ネコがいました。
「おおっ、可哀想に。腹を空かせとるようじゃな。
どれ、一緒に家に帰ろうな」
 山で拾った子ネコを、
おじいさんとおばあさんはまるで自分の子どものように大事に育てました。



 ある日の事、納屋(なや→物置)の中で何やら変な音がするのに
気がついたネコが、納屋へ入っていきました。

♪それやれ、みがけやみがけ、ネズミのお宝。
♪つゆのしっけをふきとばせ。
♪それやれ、みがけやみがけ、ネズミのお宝。
♪みがいてみがいて、ピッカピカ。

 納屋の床にある小さな穴の中から、
ネズミたちの歌う声が聞こえてきます。

 次の日も、ネコは納屋に入ってみました。
 するとキョロキョロと、
まわりを見回しているネズミを見つけました。

 

ネズミは袋からこぼれた豆を、拾おうとしています。
 
そのとたん、ネコはネズミに飛びかかっていきました。
「ひゃ~っ!」
 おどろいたネズミは、今にも泣きそうな声で言いました。
「お願いです。
 どうかわたしを、見逃して下さい。
 わたしたちネズミは、ネズミのお宝をみがかなくてはなりません。
 これは、大変な仕事なのです。
 疲れがたまったのか、お母さんが病気で倒れてしまったのです。
 それでお母さんに栄養をつけさせようと、
豆を探しに出て来たところです。
 お母さんが元気になったら、
わたしはあなたに食べられに出てきます。
 それまでどうか、待ってください」
「・・・・・・」


  

ネコは、ネズミをはなしてやりました。
「ありがとうございます。約束は必ず守りますから」
 子ネズミが穴の中へ帰ってしばらくすると、
ネズミたちの前に豆がバラバラと落ちてきました。
 

子ネズミが驚いて顔をあげてみると、
なんとネコが一粒一粒、豆を穴から落としているのです。
 子ネズミは豆をお母さんに渡すと、ネコの前に出て言いました。
「ネコさん、ありがとう。
 これでお母さんも、元気になる事でしょう。
 さあ約束通り、わたしを食べて下さい」
 しかしネコは持っていた残りの豆を子ネズミの前に置くと、
そのまま納屋から出て行きました。




「ありがとう。ネコさん」
 ネズミの目から、涙がポロリとこぼれました。

 それから何日かたった、ある日の事。


 納屋の方から、
♪チャリン、チャリン
と、いう音がします。
 納屋の戸を開けたおじいさんとおばあさんは、目を丸くしました。
「これは、どうした事じゃ?」
 なんと床の穴の中から、小判がどんどんと出てくるのです。
 そして小判のあとから子ネズミ、母ネズミ、
ほかのネズミたちも出て来ました。


 

子ネズミが小さな頭をペコリと下げると、
「おかげさまで、お母さんの病気もすっかりよくなりました。
 本当に、ありがとうございました。
 それとネズミのお宝を、無事にみがき終える事が出来ました。
 お礼に少しではございますが、この小判をお受け取りください」
と、山のように積み上げられた小判を指さしました。

「なんと、このお宝をわしらにくれるじゃと」
 それはおじいさんとおばあさんが二人で暮らしていくには、
十分すぎるほどのお宝でした。

 こうしておじいさんとおばあさんは、
いつまでも何不自由なく元気に暮らす事が出来ました。
 もちろんネコと一緒に、ネズミたちもとても可愛がったという事です。

おしまい  


Posted by ききみみあんこ at 11:50Comments(0)むかしばなし

2014年12月16日

ききみみ・・・昔話♪

ききみみあんこの今日のお話は~

お花地蔵



むかしむかし、お春という名前のおばあさんと、
お花という名前のまご娘が二人で暮らしていました。
 
お春ばあさんは六十才で、お花は七才です。
 お花の両親は、お花が三才の時に死んでしまったので、
お春ばあさんはよその家の畑仕事や針仕事を手伝って暮らしていました。

 お花はお春ばあさんが仕事をしている間、
近所の男の子たち相手に遊び回っています。

「お花、今度こそはおらの勝ちだぞ。えいっ!」
「よわいくせに、何を言ってる。やあっ!」


 
男の子が相手でも、勝つのはいつもお花でした。
 夕暮れになってお春ばあさんの仕事が終わると、
お花はお春ばあさんと一緒に家へ帰りました。

「ばあちゃん、今日は、吾助とごん太をやっつけたよ」
 じまんげに言うお花に、お春ばあさんはあきれ顔で言いました。

「お花。棒切れ遊びは、男の子の遊びじゃ。
おなごのするもんじゃあねえよ」

「だって、女の子と一緒に遊ぶなんてつまらんもん。
体は女でも、心は男じゃ」
「やれやれ、死んだ母親にそっくりじゃ」

 やがて秋になり、畑のかり入れが終わってしまうと、
お春ばあさんの仕事が少なくなりました。
 
毎年の事ですが、これから春までは家で針仕事をする時間が多くなります。
 
そんなある日、お花がお春ばあさんに言いました。
「わたし、もう遊ぶのをやめる。
これからはばあちゃんの手伝いをする」
 
それを聞いて、お春ばあさんはおどろきました。
「どうしたんじゃ? あんなに棒きれ遊びが好きだったのに。
子どもは子どもらしく遊んでおればええんじゃ」

「だって、ばあちゃんは、いつも夜遅くまで働いているじゃないか。
わたしも手伝えば、夜遅くまで働かなくてもいいだろう」

「何を言っている。お前に手伝ってもらったって、かえってじゃまになるだけだ。
・・・まったく、急になまいきな事を言いよって!」
 
そういうお春ばあさんのほおに、ポロリとうれしなみだがこぼれました。

 ところがその冬、お花は流行病(はやりやまい)の
『百日ぜき』にかかってしまったのです。



「ゴホン、ゴホン、ゴホン」
 朝も夜も、お花のせきはとまりません。
 お春ばあさんは必死で看病をしますが、
小さな村では医者も薬もありません。

「お春、がんばるんだよ。春になれば、必ず良くなるから」
「うん、ゴホン、ゴホン!」
 そしてあんなに元気だったお花は、
あっけなく死んでしまったのです。
 
お花が死んでしまってから、お春ばあさんはたましいが抜かれたように
何日も何日も仏だんの前から動こうとしません。

 ある日、近所の人が心配してやって来ました。
「お春ばあさん、もちを持ってきたから食べて。
 少しは食べんと、体に悪いよ。
 お春ばあさんにはつらい事だが、
お花はきっと、あの世でおっとうやおっかあと親子水入らずで暮らしているよ」
 
お春ばあさんは、やっと顔をあげて言いました。
「ああ、わたしも、その事だけをいのっていたんだ。
 でも、お花はまだおさない。
 ちっちゃなお花が、
まよわずにおっとうとおっかあのところに行けるだろうか?
 あの世のどこかでまい子になって、一人さみしく泣いてはせんじゃろうか?
 いっその事わたしも死んで、お花を探しに行きてえ」

「何言っているの!
 死ぬなんて、そんな事を考えたらだめだよ。
 大丈夫、お花はしっかり者だから」



「ああ、そうじゃな。・・・そうじゃと、いいが」

 夜になって近所の人が帰ると、
お春ばあさんはまた仏だんの前にすわり込みました。

「お花、大丈夫だろうか?
 どこかで、ばあちゃんをさがしているんじゃないだろうか?
 一人さみしく、泣いていないといいが。
 お花は、かわいい子じゃった。
 笑い顔なんて、まるでおじぞうさまにそっくりじゃった。
 ・・・おじぞうさま。
 そうじゃ!!」

 お春ばあさんは、その夜から、
おじぞうさまをほり始めました。
 
おじぞうさまは子どもの守り神で、
死んだ子どもを天国にみちびいてくれると言われています。
 
そこでお春ばあさんはおじぞうさまをつくって、
早くお花を天国へ送ってやろうと思ったのです。

 しかしおじぞうさまを作ることは、
年老いたお春ばあさんには大変な事です。
 

お春ばあさんは毎日毎日おじぞうさまをほり続けて、
春が来る頃にようやく出来上がりました。
 
それはお花にそっくりの、小さな小さなおじぞうさまです。



「これできっと、お春はおっとうとおっかあに会えるにちがいない」
 お春ばあさんはその小さなおじぞうさまを、
村を見渡せる丘の上に置く事にしました。

 やがてこのおじぞうさまは『お花じぞう』とよばれ、
村人たちは子どもが百日ぜきにかかると、
お花が大好きだった「いり米」をお供えするようになりました。
 
するとその子どもは、必ずすぐに良くなったそうです。

おしまい  


Posted by ききみみあんこ at 07:00Comments(0)

2014年12月12日

ききみみこんな記事見つけました!

忘年会シーズン…『胃』は大切に!


忘年会シーズンだから知っておきたい、胃もたれを防ぐコツ

これからクリスマス・忘年会シーズンが始まり、
毎日外食続き……、なんて人も多いのではないでしょうか。
宴会やパーティーだとついついこってりしたものをたくさん食べすぎ、
胃に負担をかけやすくなります。
その結果、胃もたれの症状が何日も続くことも……。
ただでさえ忙しい時期なのに、
これでは気持ちよく過ごすことはできませんよね。
そこで、胃もたれを防ぐちょっとしたコツをご紹介しましょう。


コツ1:水をたくさん飲む




胃もたれしているときに水をたくさん飲むと、
ますます胃の膨張感が大きくなるような気がするので良くないと
思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。
水を飲むことは、体内のナトリウムバランスを取り戻し、
体内にたまった毒素を排出することにも役立ちます。
ただし、炭酸飲料は体内にガスをたまりやすくさせるのでNG。
普通のお水を飲んで、消化器系をクリーンに保つようにしましょう。


◇ コツ2:ペパーミントティーで胃の不快感を取り除く




胃もたれや胃のむかつきには、ハーブティーとくに
ペパーミントティーを飲むことで症状を軽くすることができます。
ペパーミントオイルにはメントールが豊富に含まれていますが、
これが胃腸のけいれんを鎮め、
胃に溜まったガスの排出を助ける働きをします。
爽快感のあるお茶なので、食後に最適です。


◇ コツ3:カリウムの豊富な食材を食べる




カリウムには体内の水分バランスを調節し、
胃の膨張感を防ぐ効果があるため、胃もたれ対策につながります。
・カリウムの豊富な食材
 バナナ、ホウレン草、トマト、アスパラガス


◇ コツ4:お腹周りをマッサージして、ガスを排出させる



胃もたれを感じたら、お腹を自分でマッサージして、
症状を和らげることもできます。
お腹のまわりをやさしく時計回りに円を描くようにマッサージしてみて下さい。
その動きが消化を促し、胃もたれによる不快感を解消することができます。


◇ コツ5:食べるときは食べることに集中し、よく噛む




胃もたれは消化がうまく進まないことによって引き起こされますが、
まず口に入れた時点でよく噛んで咀嚼することが肝心。
とくに宴会やパーティーでは人と話すことに夢中になり、
食べ物を口に入れてよく噛まないまま飲み込んでしまいがちですが、
これだと胃が悲鳴を上げてしまうのも無理はありません。
まず、食べるときは食べることに集中すること、
そしていつも以上によく噛んで味わうことを心がけましょう。

腹も身の内…おばあちゃんによく言われました!  


Posted by ききみみあんこ at 22:00Comments(0)こんな記事見つけました!

2014年12月12日

ききみみ…昔話♪

ききみみあんこの今日のお話は~

ウサギと太郎

 むかしむかし、ささ山とよばれる山に、
おじいさんと孫の太郎が住んでいました。
 このささ山には、尻尾が長くて大きなウサギがいます。



 ある日、山へ出かけるおじいさんが太郎に言いました。
「夕方には帰ってくる来るから、おかゆをつくって待っててくれ」
「うん、わかった」
 太郎はおじいさんを見送ると、おかゆを作るなべを洗い始めました。
 するとその音に気づいたウサギが、
「おや? なべを洗っているのか。
という事は、今から飯を作るんだな。
よしよし、飯が出来上がるまで、ひと眠りだ」
と、横になって昼寝をはじめました。

 さて、夕方になるとおかゆも出来あがり、いいにおいがしてきました。
 ウサギは飛び送ると、太郎の家へ行って言いました。
「太郎、何をしているんだ?」
「ああ、おかゆをつくっているんだよ」
「おかゆ? うまいんか、そのおかゆってのは?」
「そりゃあ、うまいよ」
「なら、ちょっと食わせてくれや」
「だめだめ、そんな事をしたら、じいさまに怒られる」
「なあ、ちょびっとだ、ほんのちょびっとだけだ。
おら、おかゆってのを食ってみてえよ」
 



ウサギがあんまりしつこいので、
太郎はしかたなくなべをウサギに渡しました。
「じゃあ、ほんのちょびっとだぞ」
 するとウサギは、うれしそうにおかゆを食べ始め、
「あち、あち、あちいがうまい、いやあ、うまい! じつにうまい! 
ほんとうにうまい! ああ、うまかった。じゃあ、さいなら」
と、ウサギはなべを返すと、あっという間に山へ帰ってしまいました。
 

太郎がなべの中を見ると、なんと空っぽです。
 こうしてウサギは太郎をだまして、
おかゆをみんな食べてしまいました。

 おじいさんが山から帰って来ると、
太郎はなべをかかえてションボリしています。
「太郎、おめえ、なべをかかえて何をしてるだ?」
「あっ、じいさま。実は、ウサギにおかゆを全部食われちまっただ」
「なんと・・・」
 これには、おじいさんもガッカリです。

 翌朝、おじいさんは山へ出かける前に、太郎に言いました。
「太郎、今日はウサギに、おかゆを食われるでねえぞ」
「うん、大丈夫だ」
 太郎ははりきって、おかゆを作りはじめました。
 そしてタ方になると、またウサギがやって来ました。
「あっ、お前の昨日の! 
やい、お前に食わすおかゆはないぞ! とっとと帰れ!」


 

するとウサギは、まじめな顔をして言いました。
「太郎! そんな事を言ってる場合じゃないぞ! 
お前のじいさまが、山で倒れたんだ!」
「えっ! 本当か!? そりゃあ大変だ!」
 太郎はあわてて、山ヘ走って行きました。
 するとその後ろ姿を見送りながら、ウサギはニンマリです。
「ウッヒヒヒヒ、うまくいったぞ」

「じいさま、待っていろよ!」
 

太郎が山を登って行くと、
ちょうどおじいさんが山からおりて来るところでした。
「これ太郎。そんなにあわてて、どこへ行くんじゃ?」
 

元気なおじいさんを見た太郎は、
自分がだまされた事に気づきました。
「しまった!」
 



おじいさんと太郎が大急ぎで家に戻ってみると、
おかゆのなべが空っぽになっていました。
 またウサギに晩ご飯をを食べられてしまった二人は、
お腹が空いたままふとんにもぐり込みました。

 そしてまた次の日、太郎がおかゆをつくっていると、
「太郎さん」
と、またウサギがやって来ました。
「また来たなっ! 
もうかんべんならねえ、ウサギ汁にしてやる!」
 

人の良い太郎も、さすがに怖い顔です。
 するとウサギは、ペコペコと頭を下げて言いました。
「まっ、待ってください。
今日は、あやまりに来たんです。本当に、すまん事です」
 

そんなウサギを見て、やさしい太郎はウサギを許してやりました。
「よし、許してやるから、とっとと山へ帰れ」
「いや、それではおらの気がすまねえ。
じいさまに、これをやってくれ。
これは不老長寿(ふろうちょうじゅ)の薬じゃ」
 

ウサギはそう言うと、竹の水筒を太郎に渡しました。
「ふろうちょうじゅって?」
 

首をかしげる太郎に、ウサギは言いました。
「お前、じいさまに長生きしてほしいだろ。
これは、長生きの薬なんじゃ」
「本当か?」
「もちろんだ。でもこの薬は、すぐになべで煮ないとだめなんだ」
「なべ? お前、うまい事を言って、またおかゆを食うつもりじゃろ?!」
「何を言っているんだ。
太郎、お前はじいさまに長生きしてほしくねえのか?」
「そりゃあ、長生きしてほしいが」
「そうだろう。さあ、おらがなべを空っぽにしてやるから、
早くその薬を煮込むんだ」
 そう言うとウサギは、またまたおかゆをたいらげてしまいました。

 やがておじいさんが山から帰って来ると、
太郎はうれしそうに不老長寿の薬の事を話して、
さっそくなべで煮た薬をおじいさんに差し出しました。


「さあ、じいさま。これ飲んで長生きしてくれ」
「ああ、だが、変な色合いじゃのう。それに、においも少々」
 

おじいさんは首をかしげながら、一口飲んでみました。
 そして目を白黒させると、
おじいさんは飲み込んだ物をはき出しました。


「うえ~っ! なんじゃ、こりゃあ!
 これは、ウサギのしょんべんでねえか!」
 怒ったおじいさんは、太郎に言いました。
「太郎! まきを切るナタを持って来い! 
今からウサギを、ひどい目にあわせてやる!」

 山では、おかゆをお腹いっぱい食べたウサギが、
草むらで大きくなったお腹をさすっていました。


「ああ、今日も食った食った。
さて、明日はどうやって太郎をだましてやろうか」
 するとそこへ、ナタを振り上げたおじいさんがやって来たのでビックリ。

「やばい、じいさまだ!」
 ウサギは、あわてて逃げ出しました。
「このウサギめ! よくもしょうべんを飲ませたな! 
ウサギ汁にしてやるからな! えいっ! とうっ!」
 
おじいさんはナタをふりまわしながらウサギを追いかけますが、
ウサギは素早くピョンピョン飛んで、おじいさんをからかいました。


「やーい、じいさま、年じゃのう。くやしかったら、つかまえてみろ」
「このー! これでもくらえっ!」
 おじいさんはウサギめがけて、ナタを投げつけました。
 ウサギはピョンと飛びはねてナタをよけましたが、
長い尻尾だけはよけそこなって、ナタでスパッと切れてしまいました。




「・・・ああっ! いてっ! いてっー!」
 尻尾を切られたウサギはあまりの痛さに、
何日も何日も山の中を泣きながら走りまわりました。
 

そのためにウサギの目は泣きすぎて赤くなり、
足も走りすぎて前足と後ろ足の長さが違うようになってしまいました。
 



それからです、
ウサギの尻尾が短く、目が赤くて後ろ足が長くなったのは。

おしまい  


Posted by ききみみあんこ at 07:00Comments(0)むかしばなし

2014年12月11日

ききみみ…こんな記事見つけました!


温活で体ぽかぽか!冷え解消のために温めたい部位4つ





掲載日:2014/12/9

本格的な冬の寒さが到来し、冷えの予防や対策を万全にしたい今日この頃。
今日は冷え解消のために、温めたい4つの部位と温めるコツをご紹介したいと思います。


どこか一つでも冷えていると黄信号

体が冷えている状態の時は、交感神経が優位になっている証拠。
体中の血流が悪くなり、内臓機能や免疫力が下がっていると共に、
自律神経が乱れている状態です。
もちろん体が冷えていると、子宮などにも悪影響がでるからこそ、
しっかり温めたいところ。
とりわけ「お腹」「お尻」「二の腕」「太もも」はどこか一つでも
冷たくなってしまっていると注意が必要。
冷え性の黄信号パーツと考えて、
日常的に冷たくなってしまっていないかチェックしつつ、温めるようにしましょう。


■パーツ別のおすすめ温め方

(1)お腹


お腹は全身の血流の中心となる場所ですから、
もっとも重点的に温めたい場所です。
お腹を出して冷やしてしまうのはもってのほか。
理想はインナーと腹巻の厳重ガード。
さらにポケット付きの腹巻きであれば、
そこにカイロを入れればパーフェクトです。

(2)お尻




冷たい椅子に座っていたり、立ちっぱなしの場合、
意外なほど冷えがちなのがお尻。
副交感神経は背骨を通り、
腰の辺りの仙骨にまで届いているからこそ、
毛糸のパンツやタイツなどで、
お尻を冷たい空気にさらしてしまわない配慮を。

(3)二の腕


上半身の中でもっとも筋肉量が多く、
血管がたくさん集まっている部位だからこそ、
血流を促して、血の流れを良くしておきたいポイントです。
半袖や七部丈のニットなどで腕を冷やしてしまうことなく、
手首まできちんと包み込み、
袖がリブで風を通さないようなデザインのものを着るようにしましょう。
仕事の合間に腕をぐるぐると回して温めるのも効果的。

(4)太もも


血流が多いポイントは、上半身の二の腕、
下半身の太ももと覚えておきましょう。
これらのパーツをしっかり温めることで冷えの命運が分かれます。
スパッツやタイツなどで冷やさないのはもちろんのこと、
仕事中もブランケットや湯たんぽを活用して
常に温もった状態をキープしたいところです。

やみくもに温めようとするのではなく、
ポイントを上手に押さえて、効率の良い冷え対策をしたいものですね。

(前田紀至子)  


Posted by ききみみあんこ at 22:00Comments(2)こんな記事見つけました!

2014年12月11日

ききみみ・・・昔話♪

ききみみあんこの今日のお話は~

タヌキの手習い



 むかしむかし、ある空き寺に、
源哲(げんてつ)という名前の新しい和尚(おしょう)さんがやって来ました。
 
村人たちは新しい和尚さんにあいさつをしようと、
畑仕事を途中で終えるとお寺にやって来ました。

「こんにちは、和尚さん。・・・?」
「はて? どこにも、おらんようじゃが」
 村人たちが和尚さんを探すと、
何と源哲和尚はお堂の屋根の上でお酒を飲んでいたのです。
 
これには村人たちも、すっかりあきれて、
「坊主のくせに、昼間から酒を飲んでおるとは」
「あんなやつ、相手にしとれんわい」
と、みんな帰ってしまいました。
 

村人たちからは相手にされなくなった源哲和尚ですが、
裏山に住む子ダヌキたちには気に入られて、
「和尚さん。 おらたちに、何か教えてくれ」
と、子ダヌキたちは人間の子どもに化けて、遊びに来たのです。




「いいとも、いいとも。それじゃあ、読み書きを教えてやろう」
 子ども好きの源哲和尚は、子ダヌキたちに喜んで勉強を教えてやりました。

「和尚さん。お月さまって、どう書くんじゃ?」
「和尚さん。おらには、山と海じゃ」
 子ダヌキたちは熱心に勉強をして、読み書きがとても上手になりました。
 

すると村の子どもたちもやって来て、一緒に勉強を教えて欲しいと言いました。
「ああ、遠慮はいらんぞ。仲間は多ければ多いほど、はげみになるからのう」
 こうして子ダヌキと村の子どもたちは、一緒に勉強をする様になりました。


 ある日の事。
 村の子どもたちが近くの川でとった魚を、源哲和尚に差し出しました。
「勉強を教えてくれる、お礼だよ。酒のさかなに、してくれろ」

 その日の帰り道、子ダヌキたちは集まって相談をしました。
「人間の子が、和尚さんに勉強を教えてくれるお礼をしたぞ。
おらたちも、何かお礼をせんとな」

「ああ、恩は返さんとな。しかし、おらたちは何をする?」
「うーん。そう言えば和尚さんは、
雨の日に酒を買いに行くのがなんぎじゃと言うとったぞ」
「それじゃ! 雨の日は、おらたちが酒を買いに行こう」

 それから雨の日になると、子ダヌキたちは人間の子どもに化けて
酒屋にお酒を買いに行き、源哲和尚に届ける様になりました。
 

ところが酒屋の主人が、雨の日に子どもたちがお酒を買いに来ると、
お金の中に木の葉がまじっている事に気づいたのです。

「あの子どもたちは、きっとタヌキかキツネに違いない。
今日こそは、尻尾をつかんでやる!」
 そうとは知らない子ダヌキたちは、
いつもの様に木の葉をお金に変えてお酒を買いに行きました。


 すると酒屋の主人が店の入り口にカギをかけて、
太鼓(たいこ)を『ドン!』 とならしました。
 
いきなりの太鼓にびっくりした子ダヌキたちは、
尻尾を出してタヌキの姿に戻ってしまいました。
「やっぱり、お前らはタヌキじゃったんだな! 
このいたずらダヌキめ!」
 




酒屋の主人にひどいめにあわされた子ダヌキたちは、
それからは二度と人前に姿を現さなくなりました。

 この話を聞いた源哲和尚は、ぽろりと涙をこぼしました。
「あの子たちが、タヌキじゃったとはな。
よく勉強の出来る子どもたちだったのに、わしの為にかわいそうな事をした」
 



でも、この事で村人たちは源哲和尚のやさしい人柄(ひとがら)を知り、
それからはお寺に親しく行き来する様になったそうです。

おしまい  


Posted by ききみみあんこ at 15:30Comments(0)むかしばなし

2014年12月09日

ききみみこんな記事見つけました!

言葉って大切ですね~!言い方一つで感動したり不快に思ったり・・・。
男性諸君、お気をつけあれ!

「おい」「お前」って、私の名前じゃない!
 男性に言われると不快に感じる言葉4選


男性から「おい、ちょっと」なんて声をかけられると、
少しムカッときてしまう経験はありませんか? 
男性特有のくだけた言葉遣いや、「お前」といった見下した物言いに、
不快感を覚える女性たちも。
そこで今回は、男性が使うと、女性が不快に感じる言葉について調査してみました。



「お前」

・「関係にかかわらず、『お前』と呼ぶ」(30歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「『お前』。何さまだよと思う」(30歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「『おい』や『なー』」(34歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

きちんと名前で呼ばずに「お前」と声をかけられることもしばしば。
頼みごとがあったり、用事があるときにはそれ相応の態度で接してほしいです。

「女ってさ」

・「『これだから女は』とか
結婚したら家事はやってもらって当たり前的な発言」(30歳/建設・土木/事務系専門職)
・「『女ってさぁ~』っていうやつ」(29歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

これだから女は……と、自分の中にある「女性像」を
押し付けられるのはイヤなもの。
似ている部分はあるかもしれませんが、
本当に見てほしいのは自分という「個人」ですよね。

■わざとらしい呼び方

・「『女子』ってわざとらしい呼び方は不快かも」(27歳/金融・証券/事務系専門職)
・「『賢い』とか『えらい』。上から目線の人に言われると
子どもに向けて発言しているように見えることがある」(22歳/情報・IT/技術職)

あらためてかしこまった言い方や、ばか丁寧な口調には、
女性陣も「ばかにされているのでは?」と不安になることも。

「だから」「~だろ」

・「『~だろ』という、決めつけた言葉」(31歳/その他/その他)
・「『だから』とか言われると押し付けられた感じがする」(28歳/電機/技術職)

「女だからこう」「男だからこう」といった価値観の押しつけにうんざり。
男性からすれば、「男である自分が全て決めてやらないとダメだ」という
考えからの発言かもしれませんが、受け取ったこっちはあきれてものも言えません。



これらの言葉を男性に使われると、女性は「どこから目線だよ」と不快になるよう。
やはりお近づきになりたいと思うのは基本
優しい言葉遣いや気遣いのできる男性ですよね。
男性のみなさんも、何気ない一言で女性が不快に感じていることを気づいて欲しいものです。

(ファナティック)


※『マイナビウーマン』にて2014年12月にWebアンケート。有効回答数190件(22歳~34歳の働く女性)   


Posted by ききみみあんこ at 14:52Comments(0)こんな記事見つけました!

2014年12月08日

ききみみ・・・昔話♪

ききみみあんこの今日のお話は~



大きな運と小さな運

 むかしむかし、ある山奥のほら穴に、
ぐひんさんが住んでいました。
 ぐひんさんとは、テングの事です。
 

このぐひんさんの占いはとても良く当たると評判なので、
もうすぐ子どもが生まれる木兵衛(もくべえ)と賢二郎(けんじろう)が
生まれる子どもの運を占ってもらいました。


「オン! オン! 山の神、地の神、天の神、
木兵衛と賢二郎の子のぶにをお教えたまえー!」
 
ぐひんさんは大声で呪文(じゅもん)を唱えると、
まずは木兵衛に言いました。
「神のおおせられるには、お前には竹三本のぶにの子が生まれるそうだ」
「竹三本の、ぶに?」
「そうじゃあ。人には生まれながらにそなわった、
運というものがある。それすなわち、ぶにじゃ」
「と、言うと、おらの子には、たった竹三本の運しかそなわらんのか?」
 木兵衛は、がっかりです。
 

ぐひんさんは、次に賢二郎に言いました。
「お前のところには、長者(ちょうじゃ)のぶにの子が生まれる。
お前の子は、長者になるさだめじゃあ」
「貧乏なおらの子が、長者にねえ」
 ぐひんさんの占いを聞いて、二人は村に帰りました。

 それからしばらくして、二人の家に子どもが生まれました。
「玉の様な、男の子じゃ」



「うちは、女の子じゃ」



 どちらも元気な子どもで、二人は手を取り合って喜びました。
 木兵衛の子どもは吾作(ごさく)、賢二郎の子どもは
お紗希(おさき)と名付けられ、二人は病気もせずにスクスクと育ちました。

 ある日の事、木兵衛と賢二郎が畑仕事をしているところへ、
吾作とお紗希がにぎり飯を持って来ました。
「おとう、昼飯じゃあ」
「みんなで、一緒に食べようよ」
「賢二郎、そうするか」
「おうおう、そうすべえ」
 



四人はあぜ道にならんで、にぎり飯を食べました。
 ムシャムシャ・・・、ガチン!
 木兵衛が食べていたにぎり飯の中に、小さな石が入っていました。
「なんや、石なぞ入れおって。・・・ペっ!」
 木兵衛は小石を、ご飯粒ごと吐き出しました。
 すると吾作も親の真似をして、
「ぺっ、ペっ、ペっ」
と、ご飯粒を吐き出しました。
 

それを見た賢二郎は、木兵衛に言いました。
「ああ、もったいない事をして。石だけを、吐き出したらよかろうに」
 すると木兵衛は、笑いながら言いました。


「石だけを選ぶなんて、けちくさいわい。
 おらは、けちくさい事は大嫌いじゃ。
 賢二郎どんは、よくよくの貧乏性じゃのう。
 アハハハハハッ」
「そうは言っても、
おらはどうももったいない事が出来んのや。なあ、お紗希」
「うん!」

 それから何年か過ぎて、吾作は町の竹屋で修行をして
古いおけを修理する輪がけの職人になりました。
 お紗希は、隣村で働く事になりました。
 竹職人になって村に帰って来た吾作に、
木兵衛はうれしそうに言いました。
「よしよし、それだけ技術を身につけたら立派なものや。
ぐひんさんには竹三本のぶにと言われたが、がんばれば竹百本、
うんにゃ、竹千本の大金持ちにだってなれるわい」
「ああ、がんばるぞ」
 

こうして吾作は村々をまわって輪がえの仕事をしましたが、
しかしいくら働いても輪がえはそれほどお金になりません。
「ああ、輪がえというのは、つまらん仕事じゃあ」

 そんなある日、隣村まで足をのばした吾作は、
長者屋敷の前で呼び止められました。

「輪がえ屋さん、おけの輪がえをお願いします」
 お手伝いの娘が、こわれたおけを持って屋敷から出て来ました。
「へい、ありがとうございます」
 




吾作は輪がえをしながら、お手伝いの娘にたずねました。
「ずいぶんと、使い込んだおけですね。
しかし長者さまなら輪がえなんぞしないで、
新しいおけを買った方がはやいんじゃないですか?」


「はい。以前はそうでしたが、新しい若奥さまが来られてから、
使える物は直して使う様になったんです。
でもそのおかげで、
若奥さまが来られてから屋敷がずいぶんと大きくなりましたよ」

「へえー、そんなものですかね。わたしはどうも、けちくさいのが苦手で」
 するとそこへ長者の若奥さまが通りかかり、
輪がえをしている吾作を見てなつかしそうに言いました。

「あれぇ、あんた、吾作さんやないの? ほら、あたしよ。
小さい頃によく遊んだ、隣の」
 吾作は若奥さまの顔を見て、びっくりしました。

「ありゃあ! お紗希ちゃんでねえか。
こ、ここの、奥さまになられたのでござりまするか?」
「ええ。あとでにぎり飯をつくってあげるから、待っとって」
 
お紗希は台所に行くと、さっそくにぎり飯をつくりました。
 そして長者の嫁になった自分の幸せを吾作にも分けてあげたいと思い、
にぎり飯の中に小判を一枚ずつ入れたのです。
 この小判は、お紗希が何年もかかってためた物でした。

 輪がえを終えた吾作は、
川岸へ行ってお紗希からもらったにぎり飯を食べる事にしました。



「ほう、こりゃうまそうじゃ。さすがは、長者さま。飯のつやが違うわい」
 そしてにぎり飯を口に入れると、
 力チン!
と、歯にかたい物があたりました。
「ペッ! なんや、えらい大きな石が入っとるぞ」
 吾作はにぎり飯を川の中に吐き出すと
、二つ目のにぎり飯を口に入れました。
 カチン!
「これもか。ペッ!」
 三つ目も。
 力チン!
「なんや、これもか。ペッ!」
 四つ目も、五つ目も。
 カチン! カチン!
「何じゃ、このにぎり飯は? どれもこれも、みんな石が入っとるやないか」
 そして最後の一つも、やはり力チンときました。
 吾作はこれも川に吐きすてようとして、ふとにぎり飯を割ってみました。




「長者の家の飯には、どんな石が入っとるんじゃ? ・・・ややっ、これは!」
 にぎり飯の中から出て来た物は、石ではなく小判です。
「し、しもうた。前に入っていたのも、小判やったんか」
 お紗希が心を込めたおくり物は、深い川の底に沈んでしまいました。

 この話を聞いて、木兵衛は吾作をしかりました。
「なんで初めに力チンときた時に、中を確かめなかったんや! 
そうすりゃ、六枚の小判が手に入ったのに!」
「けど、石だけを選んで吐き出すなんて、
そんなけちくさい事はおとうも嫌いやろ? やっぱりおらには、運がないんや」
 

その言葉を聞いて、木兵衛はぐひんさんの言葉を思い出しました。
「ぐひんさんの言う通り、お紗希は長者の嫁になった。
やはり吾作には、竹三本のぶにしかないのか・・・」

 木兵衛ががっかりしていると、
どこからともなくぐひんさんが現れて言いました。


「木兵衛よ、それは違うぞ。
 お紗希が長者の嫁になれたのは、物を大切にする良いおなごだったからじゃ。
 いくら良いぶにを持っていても、それを生かせん者もおる。
 反対に小さなぶにしかなくても、大きな運をつかむ者もおる。
 ぶにとは努力しだいで、どうとでも変わる物じゃ。
 長者になっても物を大切にするお紗希を見習えば、
お前たちにも運がつかめるだろう」

 それからというもの木兵衛と吾作は物を大切にする様になり、
やがて竹千本の山を持つ長者になったそうです。

おしまい  


Posted by ききみみあんこ at 19:34Comments(0)むかしばなし