2013年10月01日
ききみみ…昔話♪

10月1日の日本の昔話
かぐやひめ
むかしむかし、竹を取ってくらしている、おじいさんがいました。
ある日、おじいさんが竹やぶに行くと、根元が光っている、ふしぎな竹を見つけました。
「ほほう、これはめずらしい。どれ、切ってみようか。えい! ・・・うん? これは!」
おじいさんがその竹を切ってみると、なんと中に、小さな女の子がいたのです。
子どものいないおじいさんとおばあさんは、とてもよろこびました。
そして、その子を「かぐやひめ」と名付けて、大切に育てたのです。
かぐやひめは大きくなるにしたがって、たいそう美しくなりました。
そして年頃になると、
「どうか、かぐやひめをお嫁さんにください」
という、若者がたくさんやってきました。
中でも特に熱心な若者が五人いました。
みんな、立派な若者です。
でも、かぐやひめはお嫁に行くつもりはありません。
そこでかぐやひめは、困ってしまい、
「では、私が言う品物を持ってきて下さった方のところへ、お嫁に行きましょう」
と言って、世にも珍しいと言われる品物を一人一人に頼みました。
五人の若者はそれぞれに大冒険をしましたが、かぐや姫の望んだ品物を手に入れたものは、一人もいませんでした。
なんとか五人の若者を追い返したかぐやひめですが、かぐやひめのうわさは、とうとうみかどの耳にも入りました。
「ぜひ、かぐやひめを后(きさき)に欲しい」
みかどはそう願いました。
おじいさんとおばあさんは、
「すばらしいむこさんじゃ。これ以上のむこさんはない」
と、大喜びです。
かぐやひめは、なんとかことわろうと思いましたが、みかどに逆らえば、殺されてしまうかもしれません。
それ以来、かぐやひめは毎晩毎晩、悲しそうに月を見上げては泣いていました。
おじいさんとおばあさんが心配してわけをたずねると、かぐや姫は泣きながら言いました。
「じつは、わたくしは月の世界のものです。今まで育てていただきましたが、こんどの満月の夜には、月へ帰らなくてはなりません」
それを知ったみかどは、満月の夜、何千人もの兵士を送って、かぐや姫の家の周りを守らせました。
何とかして、かぐやひめを引きとめようとしたのです。
けれど、真夜中になって月が高くのぼると、兵士たちはとつぜん、ねむってしまいました。
かぐや姫はその間に、月の使いの車にのって、月に帰ってしまいました。
おじいさんもおばあさんもみかども、たいそう悲しんだと言うことです。
おしまい
富士市はかぐや姫伝説ゆかりの地・・・
でも中国にも斑竹小娘(はんちくくーにゃん)というかぐや姫にそっくりなお話があるそうです!
2013年10月01日
ききみみ…神無月

10月の異名 神無月(かんなづき)・・・
10月に日本中の神様が、出雲の国(現在の島根県)に集まり会議を開き、
他の国には神様が居なくなってしまうことからそう呼ばれてきたそうで、
神様の集まる出雲の国では反対に10月は神在月(かみありづき)と呼ばれているんですって!
そういえば、今年は伊勢神宮の20年ごとの式年遷宮、
出雲大社は60年に一度の式年遷宮に当たる凄い年・・・
さぞかし盛大に神様たちが集まられていることでしょうね。
ところでどうして出雲の国に神様は集まるのかといえば
日本の国土を開発した出雲の大国主神が、その時自分の息子や娘を各地に配置し、
その地を管理させたことに由来しているそうで、子供たちは年に1度出雲の国に戻り、
父親である大国主神にその年の出来事を報告し、来年の予定を打ち合わせするのだそうです!
10月(神無月)は神様たちの報告会月なんですね!
それにしても神様でさえ、ちゃんとお会いになって話し合いをするんですから、メールに頼らず、
会って話すことが大切だと思う今日この頃で~す。
