2013年10月03日
ききみみ…収穫祭☆

秋の収穫祭in笑顔農園では
知っているようで知らない 自分探し 心理テストのブースを
設けさせていただきます!
生き難いと悩んでいる方、面白半分の方、わけがわからないけど興味のある方
一度、自分の生き方が誰の影響を強く受けているのか探ってみませんか?
その場で、簡単な質問にお答えいただければ 大丈夫!
きっと、「そうだったの????!」と思えることがあるはずです!


2013年10月03日
ききみみ・・・昔話♪



10月3日の日本の昔話
正体のばれたキツネ
むかしむかし、ある山のとうげに、小さな茶店がありました。
主人のおじいさんが店番をしていますと、ひとりのさむらいが入ってきました。
「ごめん」
「はい、いらっしゃいませ」
「じいさんや、ここのダンゴは、うまいというひょうばんだ。わしにもひとさらもってまいれ」
「はいはい。どうぞ、めしあがってくださいませ」
と、おじいさんはお茶とダンゴをはこんできました。
そして、おきゃくを見ますと、まあたらしいはおりをきて、きちんとはかまをはいています。
二本のかたなを腰にさした、りっぱなおさむらいでした。
ところが、その顔を見たとき、
「あれ、まあ!」
と、おじいさんはビックリ。
おさむらいの耳は、ピーンと、三角にとがっています。
そして、顔のあちこちに白い毛がのこっていました。
(ははーん、このおさむらいはキツネだな)
と、おじいさんは思いました。
だけど、キツネはうまくばけたつもりなのでしょう。
むねをそらせて、いばったかっこうをしています。
おかしくなったおじいさんは、小さなおけに水をいれて、おさむらいのまえへもっていきました。
「おさむらいさま、お顔がすこしよごれておいでのようです。どうぞ、この水をおつかいください」
「ふうむ、これはどうも」
と、うなずいたおさむらいは、おけの中をのぞいたとたんに、ビックリ。
そこにうっっている顔は、はんぶんおさむらいの顔で、はんぶんキツネの顔でした。
「コンコン、これはばけそこなった」
と、キツネはあわてました。
「おさむらいさま、ごゆっくりめしあがってくださいませ」
と、おじいさんがいっても、もうふりむきもしません。
ダンゴもたべずに、ピョーンととびあがったかと思うと、そのまま山のほうへにげていってしまいました。
あくる日、おじいさんは、たきぎをひろいに山の中へ入っていきました。
すると、どこからか、
「おじいさん、おじいさん」
と、よぶ声がします。
おじいさんは見まわしましたが、まわりにはだれもいません。
「はい、はい、なんのご用ですか?」
と、おじいさんがいいますと、
「おじいさん、きのうはおかしかっただろう。大失敗だったよ。ウフフフ、アハハハ」
と、わらう声がきこえます。
「ああ、きのうのキツネさんか。そういえばあのときはおかしかったな、アハハハ」
と、おじいさんも大わらいしました。
おしまい
ホンワカしたお話でしょう・・・?動物と人間がまだ会話ができた頃のお話なんでしょうね!
