2013年07月24日

ききみみ…今日の昔話


今日のお話は皆様よくご存知!!~~~~~~~~~
ききみみ…今日の昔話


7月24日の日本の昔話



ぶんぶく茶がま

 むかしむかし、あるところに、貧乏な古道具屋がいました。
 ある日のこと。
 古道具屋は、一匹のタヌキがワナにかかっているのを見つけました。
 古道具屋はかわいそうに思って、そのタヌキをワナから助けてやりました。
 次の日の朝、タヌキがやってきて言いました。
「昨日はほんとうにありがとうございました。となり村の和尚(おしょう)さんが、茶がまを欲しがっていますよ。わたしが茶がまに化けますから、持って行って売って下さい」
 そういうと、タヌキはすばらしい金の茶がまに化けました。
「うーん、これはみごと」
 和尚さんは、タヌキの化けた茶がまを大変気に入り、大変高い値で買い取ってくれました。
 茶がまを手に入れた和尚さんは、小坊主に、
「この茶がまを洗ってきなさい」
と、言いました。
 小坊主は、うらの川へ行って茶がまをゴシゴシと洗いました。
 すると、
「おい小坊主、もっとやさしく洗ってくれ、尻が痛くてたまらん」
「ひゃー、茶がまがしゃべった!!」
 小坊主はビックリ。
 あわてて和尚さんにこのことを話しましたが、和尚さんは信じてくれません。
「なにをばかな。茶がまがしゃべるはずなかろう。・・・さ、次はお湯をわかしておくれ」
 小坊主は言われるまま、タヌキの化けた茶がまに水を入れて火にかけました。
 すると、茶がまに化けたタヌキは大あわて。
「うぁー、あちちちち! お尻に火がついた!」
 タヌキは一目散に、山へ逃げていきました。
 その夜、タヌキはまた、古道具屋の家にやってきて言いました。
「二人で町へ行きましょう。私がつなわたりをしますから、人を集めて下さい」
 次の日、古道具屋とタヌキは町へ出かけ、しばい小屋をかりました。
「さあさあ、世にも珍しい、タヌキのつなわたりだよ」
 入り口で古道具屋が大声で言うと、タヌキはつなの上を器用に渡りながら、腹づつみを打ったり、歌ったりします。
「これはめずらしい。なんておもしろいんだ」
 タヌキのつなわたりは大ひょうばんとなり、毎日押すな押すなの大にぎわい。
 タヌキのおかげで、古道具屋は大金持ちになりました。

おしまい

化ける・・・ってあこがれです!女性はお化粧で化けるんですが、実はお化粧をすることで心にも自信が持てて

気持ちが前向きになれるんですよね。これは年齢に関係ないことらしいです~♪



同じカテゴリー(むかしばなし)の記事画像
ききみみ…昔話♪
ききみみ百物語♪
ききみみ・・・昔話♪
ききみみ…昔話♪
ききみみ…昔話♪
ききみみ…昔話♪
同じカテゴリー(むかしばなし)の記事
 ききみみ…昔話♪ (2015-12-29 10:00)
 ききみみ百物語♪ (2015-06-04 22:00)
 ききみみ・・・昔話♪ (2015-05-30 14:50)
 ききみみ…昔話♪ (2015-04-11 20:00)
 ききみみ…昔話♪ (2015-04-10 14:42)
 ききみみ…昔話♪ (2015-04-06 22:30)

Posted by ききみみあんこ at 08:00│Comments(0)むかしばなし
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ききみみ…今日の昔話
    コメント(0)