2015年03月27日
ききみみ・・・昔話♪
八百比丘尼(やおびくに・はっぴゃくびくに)

若狭の国(わかさのくに→福井県)の古いほら穴には、
人魚の肉を食べた女が八百才まで生きて身を隠したとの言い伝えがあります。
その女は尼さんになって諸国をまわったので、
いつの頃からか八百才の尼さんという意味の、
八百比丘尼(やおびくに)と呼ばれるようになりました。
さて、その八百比丘尼がまだ子供の頃、
近くの村の長者たちが集まって宝比べをした事がありました。
その中に見た事もない白いひげの上品な老人が仲間入りをして、
一通りみんなの宝自慢が終ると、自分の屋敷へ長者たちを招いたのです。
浜辺には美しい小舟が用意されていて、
全員が乗り込むと絹の様な白い布がまるで目隠しでもするように
みんなの上にかけられました。
そして舟が着いた先は、とても立派なご殿でした。
老人の案内でたくさんの部屋にぎっしりとつまった宝物を見せてもらっている途中、
一人の長者が台所をのぞくと、まさに女の子の様な生き物を料理しているところだったのです。
「なっ、何じゃ、あれは!? 人間の子どもの様だが、腰から下が魚の尾びれだ」
驚いた長者がその事をすぐにみんなに知らせたので、
後から出たごちそうには、誰一人手をつけませんでした。
それを見た老人は、
「せっかく人魚の肉をごちそうしようと思ったのに、残ってしまってはもったいない」
と、長者たちが帰る時に土産として持たせたのです。
帰りもまたあの白い布がかけられて、
どこを走っているかわからないままに元の浜辺へとたどり着きました。
そして舟がどこへともなく姿を消すと、
長者たちは気味の悪い人魚の肉を海に投げ捨てました。
ところが珍しい物が大好きな高橋(たかはし)長者だけは
人魚の肉を捨てずに家に持って帰り、とりあえず戸だなの中に隠したのです。
そして高橋長者には十五歳になる娘がいたのですが、
この娘は長者が眠ってしまった後で、こっそりその肉を食べてしまったのでした。

人魚の肉を食べた娘は、年頃になると色の白い美しい娘になりました。
やがて結婚をして時が流れ、夫は老人になっていきましたが、
どうした事か嫁は若くて美しいままなのです。
その美しさに夫が死んだ後も求婚者は後を絶たず、
とうとう三十九人もの男に嫁入りをしたのでした。
その間、夫や村人が次々と死んで行くのに、
女は年を取る事も死ぬ事もないのです。
人々は、
「年を取らんのは、人魚の肉を食べたからじゃ。
あの女は人魚の肉を食べて、化け物になったのじゃ」
と、噂をしました。
とうとう誰からも相手にされなくなった女は、
一人ぼっちの悲しさに尼の姿になって、諸国行脚(しょこくあんぎゃ)に出たのです。

そして行く先々で良い事をしながら白い椿(つばき)を植えて歩き、
やがて古里(ふるさと)に帰ってくると、

浜辺近くのほら穴のそばに白椿(しろつばき)の木を植えて、
その中に入ったきり出てくる事はありませんでした。
おしまい
2015年03月27日
ききみみあんこのこんな記事見つけました!
知恵袋で質問

舌を診て、体調を診察する方法があります。
これを「舌診(ぜっしん)」といい、古くから東洋医学で行われている診察方法です。
現代でも、漢方外来ではこの舌診が行われています。
今回は、そんな「舌診」について、お話したいと思います。

【今すぐチェック!】舌を診れば健康状態が丸わかり!
東洋医学で古くから伝わる“舌診”とは!?
東洋医学の世界では、舌はその人の体質や内臓の状態を映し出す
「鏡」であると考えられています。
そのため舌診は、一人ひとりの健康状態を把握するための重要な
手段とされているのです。
具体的には、
・舌の形状
・苔の状態
・舌色
・舌裏の静脈
などを診ていきます。
正常な人の舌は、きれいなピンク色で、薄い白色の苔があり、
舌表面には適度な潤いがあります。
舌診STEP1:「舌と苔の状態」で診る
・分厚い苔があり、舌がむくんでいる
内臓(特に胃腸)に未消化物や余剰水分が多い状態です。
舌の表面に分厚い苔が現れ、舌全体もボテッと膨らんだ形状になります。
このようにむくみのある舌の両サイドは、歯型が付きやすくなるのが特徴です。
・舌が細く、先端が尖っている
水分不足(お年寄りに多い)の乾燥状態だと舌の横側や中央に
裂紋(れつもん)といってひび割れが現れます。
このようなタイプの方の舌は細く痩せて先端が尖ったような形状をしています。
舌診STEP2:「舌・苔の色」で診る

舌と苔の色から“熱”もしくは“寒”といったタイプを判断していきます。
舌の色は大きく分けて
・赤(鮮赤)
・ピンク
・白(薄いピンク)

の3つに分類でき、健康な状態であればピンク色をしていますが、
赤(鮮赤)色が濃い程「熱証」であることを表します。
「熱証」の特徴
のぼせやほてり感があり、口内炎ができやすい状態で、
ときには胃潰瘍などの消化器系に炎症を伴っているケースも多いようです。
「寒証」の特徴
舌色は白っぽいのが特徴。手足の冷え、貧血、下痢傾向の方に多く見られます。
このように、苔の色からは、体(特に胃腸)に貯まった余剰水分の状態がわかり、
苔の色が白っぽいと冷たい水分(寒湿)が停滞していることが読み取れます。
そして、苔の厚みでその量が多いか、少ないかを判断するのです。
いっぽう苔色が、黄色味がかっている方は、体内に溜まった余剰水分に加えて、
熱証の可能性もあります。これを“湿熱”といいます。
慢性的に消化器や口腔粘膜に炎症が起こりやすく、
・口内炎
・胃、十二指腸潰瘍
・胸やけ
・ゲップ
・口臭、口が粘る
・口が苦い、酸味が込み上げる
…などの症状が起こりやすくなります。
まとめ
このように舌診からはさまざまな情報を得ることができます。
しかし、舌の状態や色は体調により変化しやすく、
コーヒーなどを飲んだ直後は、苔の色が黄色っぽくなり熱証と
誤診される原因にもなりますので、舌診する前の飲食は避けましょう。
また、舌診だけで判断せずに問診や脈診、腹診などを併せて、
総合的に判断するのが良いでしょう。
知恵袋で質問
情報提供: ドクターズミー

舌を診て、体調を診察する方法があります。
これを「舌診(ぜっしん)」といい、古くから東洋医学で行われている診察方法です。
現代でも、漢方外来ではこの舌診が行われています。
今回は、そんな「舌診」について、お話したいと思います。

【今すぐチェック!】舌を診れば健康状態が丸わかり!
東洋医学で古くから伝わる“舌診”とは!?
東洋医学の世界では、舌はその人の体質や内臓の状態を映し出す
「鏡」であると考えられています。
そのため舌診は、一人ひとりの健康状態を把握するための重要な
手段とされているのです。
具体的には、
・舌の形状
・苔の状態
・舌色
・舌裏の静脈
などを診ていきます。
正常な人の舌は、きれいなピンク色で、薄い白色の苔があり、
舌表面には適度な潤いがあります。
舌診STEP1:「舌と苔の状態」で診る
・分厚い苔があり、舌がむくんでいる
内臓(特に胃腸)に未消化物や余剰水分が多い状態です。
舌の表面に分厚い苔が現れ、舌全体もボテッと膨らんだ形状になります。
このようにむくみのある舌の両サイドは、歯型が付きやすくなるのが特徴です。
・舌が細く、先端が尖っている
水分不足(お年寄りに多い)の乾燥状態だと舌の横側や中央に
裂紋(れつもん)といってひび割れが現れます。
このようなタイプの方の舌は細く痩せて先端が尖ったような形状をしています。
舌診STEP2:「舌・苔の色」で診る

舌と苔の色から“熱”もしくは“寒”といったタイプを判断していきます。
舌の色は大きく分けて
・赤(鮮赤)
・ピンク
・白(薄いピンク)

の3つに分類でき、健康な状態であればピンク色をしていますが、
赤(鮮赤)色が濃い程「熱証」であることを表します。
「熱証」の特徴
のぼせやほてり感があり、口内炎ができやすい状態で、
ときには胃潰瘍などの消化器系に炎症を伴っているケースも多いようです。
「寒証」の特徴
舌色は白っぽいのが特徴。手足の冷え、貧血、下痢傾向の方に多く見られます。
このように、苔の色からは、体(特に胃腸)に貯まった余剰水分の状態がわかり、
苔の色が白っぽいと冷たい水分(寒湿)が停滞していることが読み取れます。
そして、苔の厚みでその量が多いか、少ないかを判断するのです。
いっぽう苔色が、黄色味がかっている方は、体内に溜まった余剰水分に加えて、
熱証の可能性もあります。これを“湿熱”といいます。
慢性的に消化器や口腔粘膜に炎症が起こりやすく、
・口内炎
・胃、十二指腸潰瘍
・胸やけ
・ゲップ
・口臭、口が粘る
・口が苦い、酸味が込み上げる
…などの症状が起こりやすくなります。
まとめ
このように舌診からはさまざまな情報を得ることができます。
しかし、舌の状態や色は体調により変化しやすく、
コーヒーなどを飲んだ直後は、苔の色が黄色っぽくなり熱証と
誤診される原因にもなりますので、舌診する前の飲食は避けましょう。
また、舌診だけで判断せずに問診や脈診、腹診などを併せて、
総合的に判断するのが良いでしょう。
知恵袋で質問
情報提供: ドクターズミー